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BLUEIII ベイビーブログ
ロックバンドBLUEIII(ブルー・スリー)のBBS兼日記 ※悪意・誹謗中傷目的のコメントは、削除する場合がありますので、ご了承下さい。
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1988年のデフレパード
今から30年近く前の話し・・・

1988年の5月。
オレはその当時一緒にバンドやっていた友達のフクヤマくん、通称コージーフクヤマと一緒に東京は国立代々木競技場にいた。
ハードロックバンドのデフレパードってバンドのコンサートを観る為だ。

デフレパードは高校の時から知っていて、高校時代のあの頃ちょうどデフレパードは出世作の「パイロメ二ア」・・・邦題「炎のターゲット」ってアルバムを出していたからよく聴いていたんだ。
デフレパードはこのアルバムを境に一流のロックバンドとして世界に認知されるようになってきたけど、同じ時期活躍していたバンドでは、それまではやっぱりレインボーやMSG、ホワイトスネイクなんかの方が上で、若いバンドであったデフレパードはまだまだ格下って感じがあったと思う。

時代的に、その前のディープパープルやレッドツェッペリン、ブラックサバスなんかは既に大御所で、しかもサバス以外は解散はしていたけど、本物志向のリスナーたちはやはりこのへんの大御所バンドは最初にまず普通に押さえていたね。

日本ではその後に出てきた同じパープルファミリーであったレインボーやホワイトスネイクなんかも根強い人気があったけど、海外では既にパンクムーブメントが起こり、その後ニューウェーヴの流れが押し寄せている時期でもあった。

ハードロックもヘビーメタルと名前を変え、このデフレパードはそんなニューウェーヴに対抗するかのようにNWOBHMの流れから出てきたバンドだった。
それまでのパープルやZEPみたいなハードロックよりもよりもよりスピーディーかつパンキッシュで、同じ時期にアイアンメイデンも出てきた。

そのNWOBHMの中でもデフレパードはそんなジャンル的な枠からも飛び出した最初の優れたロックバンドだったと思う。
初期の時期こそAC/DCに影響を受けたリフ中心のメタル/ハードロックだったけど、「炎のターゲット」でその方向性をやりつくし、次のステップとして出されたのが普遍的名作である「ヒステリア」というアルバムだった。

この「ヒステリア」はメタルというより、素晴らしいロックの名盤で、最初に聴いたときこそ、「あれ?地味だなあ~」となるんだけど、何度も聴きこんでいるうちに、心に染みる名曲の数々に驚かされるのだった。

「ヒステリア」はオレが高校を卒業し、東京で生活し始めたあたりに出たアルバムでもあった。
世はMTV全盛で、アメリカからもLAメタルなんて流れもあり、同時に70年代に活躍したエアロスミスやキッスなんかの再ブレイクもあり、まさにデフレパードも時流に乗っていたときだった。

しかし、ブレイク直前、ドラマーであるリック・アレンが事故で片手を失うなどのアクシデントが続出・・・
難産の末、生み出されたのがこの「ヒステリア」でもある。


話を最初に戻すと、オレはこの時期、それほどのデフレパードファンではなった。
と、言うより、このメタルムーブメント自体にどこか嫌悪感を持っていたのかもしれない。
まあ、リアルタイムではデフレパードやアイアンメイデン、同時期のLAメタル、ガンズとかエアロなんかはオレよりちょい下の世代が聴いていたもんだったしね。
それかオレが早熟すぎたのかもしれないけど・・・。

それとデフレパードがブレイクした時代って、世の中はいわゆるバブル期に突入し始め、バンドもゴージャスにヘアスプレーで頭を大きくしたり、きらびやかなファッションでMTVとかに登場していたんだ。
しかし、音の方はどのバンドも薄っぺらでオリジナリティーに欠け、70年代のバンドにあったような重みや本物さが感じられなかった。

オレはもっともっと本物の音楽を・・・!って感じで70年代からも更にさかのぼり、遂には昔のブルースやジャズなんかを探して聴いていた気がする・・・。そのあとはハードコアとかジャンクシーンにものめりこむんだけど・・・。

だから、そのブレイク作「ヒステリア」を引っ提げて来日公演を行うデフレパードのことなんか、あんまり興味がなかった。
いや、アルバムはね、さすがにいいなって思ってたけどね。
オレも、そこまでへそ曲がりじゃなかったし(笑)

そんな時に、当時のバンドメンバーだったドラムのフクヤマくんに「デフレパード、一緒に行かないか?」と言われたときはびっくりしたもんだった。

あの頃、オレは鍵もかからないような四畳半一間のぼろアパートに住み、飯代もけちって楽器やレコードを買っていたような貧乏バンドマン。

それはフクヤマくんも同じだった。

とにかく金がなく、それでも必死にバイトしてライヴのノルマ代を稼いでライヴを行っていたんだよ。

そんなお互いに金もないのに、フクヤマくんは「オレがおごるから」と言うんだ!!

これにはオレもちょっとびっくりして「じゃ、行こか!」と・・・。

忘れもしない1988年の春。

代々木まで二人で電車で行ったんだ。

いよいよ会場に着き、わくわくのビンボーバンドマン二人・・・

何度かは外タレのコンサート経験があるオレ。
代々木競技場に着くと、「オレの方がわかってるから!」とばかりに会場の2階席にすたすたと歩き始めた。

するとフクヤマくんが後を着けて来ないんだ。
「ったく、なにやってんだよっ!」とオレのイライラする心の声。

「そっちはアリーナだよ。そっちじゃないよ!!」

オレはフクヤマくんの手を引っ張ろうとした。

そしてらフクヤマくん、「いや、こっちでいいんだ」と言う。

「だから、そっちはアリーナ席だって!高い席だから違うの!!」とオレ。

「いや、アリーナ席だよ。アリーナ席で間違いない!」

フクヤマくんが持ってたチケットを見てみるとなんと「アリーナ  S  56列 53番」と書いてあるじゃないか!

あいつ金もないのに奮発してオレにアリーナS席のチケットをおごってくれたんだよ!!

これにはオレもびっくりというか、感動というか、申し訳ない気持ちというかさ・・・。



その後、二人で見たデフレパード。

よかった。
本当に!!

片腕を失ったドラムのリック・アレンも、片手でもたたける特注のドラムセットで全く問題なく、感動させてくれた。
フロント二人のリードギターもカッコよかった。
オレ、そういえばギターのフィル・コリンが好きだったの。
で、彼にあこがれて3ハンバッカーのピックアップだついたデストロイヤーモデルまで上京した時に買っちゃてね。

それと、今は亡きスティーヴ・クラークがめっちゃカッコよくて。
レスポールをジミー・ペイジみたいにすごく低く構えていて、あれは未だにオレ、影響受けてかも。

アンコールでは酒飲みながらロックンロールとかブルースを演奏してさ。
このへんがやっぱり若くても誇り高きブリティシュバンドなんだなあ~なんて思ったりして。

オレは曲の中でもアルバムタイトル曲でもある「ヒステリア」が好きでね。
ちょっとポリスの「見つめていたい」によく似た雰囲気のバラードでさ。

コンサートの後、オレのアパートで感想会でもやろうかと荻窪駅まで二人で帰ったんだけど、駅降りたらいきなり土砂降りの雨が降り出してさ。
ダッシュでアパートまで走ったんだけど、せっかく買ったパンフレットまでぐしゃぐしゃになっちゃって・・・(笑)

忘れないなあ。

今年2017年はそんなデフレパードのアルバム「ヒステリア」の30周年なんだってね。
いろいろリイシューされたCDなんかも出てるみたいだけど、やっぱり今でもこのアルバムを聴くと1988年のあの春の大雨を思い出すんだ。

金もないのにチケットおごってくれたフクヤマくんの優しい心。
きらきらしたデフレパードのコンサート。
そして帰りの土砂降りの雨。

すべてがオレの中に。



そして今でもオレはデフレパードを聴いている。



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