BLUEIII ベイビーブログ
ロックバンドBLUEIII(ブルー・スリー)のBBS兼日記 ※悪意・誹謗中傷目的のコメントは、削除する場合がありますので、ご了承下さい。
ディア ロニーちゃん



たまには昔の話でもしようかな・・・。

オレがまだ27くらいの時だったか、バングラディッシュ人の友達でロニーっていうヤツがいたんだ。

多分、もう二度と会えることはないと思うんだけど、今日はそいつのことを書こうと思う。

オレが27くらいの時、オレは車の窓枠につけるゴムパッキンを作る仕事をしていたんだ。
毎日、プレス工場で劣悪な環境の中働くの。

ゴムを溶かすプレス機だから、めっちゃ熱くてさ。
エアコンもないから夏なんて最悪だよ。

それでも、オレは東京にいた頃、真夏・・・あるいは真冬、外での土方の仕事とかやっていたから、これくらいは全然平気だった。

しかも、とにかくこの工場は給料も安いくせに人使いも荒く、辞めてく者が続出した。
ずる賢いヤツは上の人にゴマをすって、何とか楽なポジションにつく者もいたが、オレは今と変わらず、そんな男としてダサいマネはしなかった。

男は正面から真っ向勝負だ!とばかりに毎日、汗をかきながら仕事にはげんだんだ。

とにかく一生懸命頑張ったから、いつの日かオレの生産数は日本一になっていた(!!)
ちゃんとやる事もやっていたから、文句も言われないばかりか、オレは仲間の意見なんかをまとめて会社に提出して、前よりはみんなよい環境で仕事が出来るようになったんだよ。

ところが、いつの時代も卑怯な手を使うのが会社ってやつでさ・・・

会社側はオレみたいな平気で上に文句言うヤツをうざがった。

やる事やってんだから、言われても仕方ないじゃない?

ところが上の連中は本社から外人部隊を派遣して、オレたち日本人を潰そうとしたんだよ。

きったね~よな!!


なにしろ、その外人部隊というのが、全員不法就労の外国人!!
外人は外人で、ちゃんとした労働ビザも持っていないのに、働かせてもらってるから文句は言えない・・・。

会社側はその弱みに付け込み、ほとんど休みなしでその外人たちを働かせていた。

休みなしで働くんだから、いくら生産数日本一のオレでも敵わないよ(笑)
こっちだって、音楽って最大の目的があって働いていたし、ライヴする日は休みたいわな・・・。



しかし、運命は面白い!!

小説よりも、面白いことが起こって・・・

会社側がいわゆる敵として送り込んだ外国人だったけど、彼らは何故かはじめから物凄くオレとウマがあった!!
敵対するどころか、いつしか強力して作業をこなすようになっていった。

親しくなってお互いの身の上話をしたりしてさ・・・

「ササキさんは、いつもオレたちを楽しくしてくれるけど、なんでそんなに元気なの?」とか言ってくれてさ(笑)

話聞くと、その外国人はみんな遠いバングラディッシュ人だと言うことがわかった。

みんな本当によい人ばかりだったよ。
みんなオレに親しくしてくれた。優しかった!!

中でもオレと歳が近いロニーという男がオレをすごく慕ってくれて、よく2人でつるんでいたね。

ある日「ササキさんは何故、そんなに頑張れるんですか?」と聞くから「ああ、オレは音楽で世界を獲りに行くつもりだ。だから、たかが仕事くらいで負けられないんだよ。」と胸のうちを話した。

そしたらロニー、「そうなんですか!!いつかササキさんの歌聴きたいです~」と片言の日本語で話すんだよ。

で、オレが「ロニーは何でこんな遠くまで来てんの?家族とか寂しくないの?」と聞くと、「日本で大金を稼いでいつかは故郷のバングラデッシュに帰るんだ」と言っていた。


そんなこんなでロニーとは、たくさん話したし、たくさん笑ったよ。
ロニーの住むアパートに食事に招待されて、特性のバングラ料理を食べさせてもらったこともあったね。

お客のオレが食べている間は絶対、自分たちは食べ物に手をつけないんだ。
それが、あちらのマナーらしい。

そして・・・


どうしてもロニーがオレの歌が聞きたいって言うんで、オレはライヴに招待することにした。
不法就労だから、目立たないように来てもらったんだけど、普段は寡黙でおとなしいラナーまで一緒に来てくれたんだ!!

嬉しかったよ!

日本人だって、いつもは「ササキくん、バンドやってるの?今度誘って」なんて言うくせに、いざ誘ったら「用事でいけない」なんてヤツばっかなのにさ(笑)

この人たちは本当に義理堅い!!
ラナーは音楽にも興味はなかったんだけど、オレがすきだから来てくれたらしい・・・。

しかも、ライヴ当日、彼らは彼らの国の正装で来てくれたんだ。

いつもはジーンズとかカジュアルな服装なんだけど、友達の大切な日・・・だから神聖な日なんだそう・・・。

だから正装なんだと・・・(今日の写真参照)

ライヴ後、「ササキさん、すごい!!すごい!!あなたスターになるよ!!本当にすばらしかった。ありがとう、ありがとう」とめちゃくちゃ大絶賛な上、本当に喜んでくれた。


この日がオレとロニーとの最高な瞬間だったよ。


しかし、ロニーとの別れはある日突然やってきた。

いや、オレはある程度はこの日を予測していたのかもしれない・・・

オレは常々工場長に「本社のある千葉では外国人も多いし、目立たないからよいかもしれないけど、ここは福島だ。こんな田舎を褐色の外人が集団で歩いていたら、すごく不審ですよ。落ち着いたら一日も早く彼らを千葉に返して欲しい」と頼んでいたんだ。いや、忠告していた!!!



周辺の人が通報したらしい・・・

全員が逮捕された。
もちろん、社長も工場長も・・・

新聞にも小さく掲載されたよ。


全員が本国へ強制送還。


オレはロニーやみんなに「さよなら」も言えなかった。


程なくして社長が出所し、朝礼に現れ「私は悪いことはやっていない」とのたまった。
こんなに社員に心配をかけ、外国人のことも人とも扱っていなかったヤツが・・・

オレはオレの忠告を聞かなかった会社に対して怒りMAXだった!!

オレたち社員11人のうち、7人が用意していた辞表をその日のうちに出したよ。


ところが、しまらくたった後、辞めた7人の働いた分の給料が振り込まれていなかったんだよ。

どこまでも卑劣な会社!!


オレは直ぐに社長室に乗り込み、なんで給料が払われていないのか?を問い詰めたよ。

ところが、この悪徳社長は開き直ってこう言い放った!!

「そんなん、途中で勝手に辞めたんだから払える訳がないだろう!!」

オレはその場にあった社長の椅子をどが~っんと蹴っ飛ばしてこう言ってやったさ。


「ブタ箱から出てきたのに偉そうにしてんな、この野郎!!社員全員と外人たちに謝れ!!ああ、いいよ、いいよ。オレは労働基準監督署なんてまどろっこしいとこには行かないから。警察に行くよ、警察に!!不法就労外人を働かせて、辞めた社員の給料も払わないんだったら、詐欺だろ!!あんた、またブタ箱行きだな!!」

そしたら焦ったのかいきなり態度を変えて「払わないとは言ってないだろう」だってさ(笑)


その後、辞めた7人のメンバーでお別れ会をやったよ。
みんなオレに感謝してたけど、もらえなくてもよかった人もいてね。

はした金より、あんなとことさっさと縁を切りたいってさ・・・

で、みんなで話したことは・・・

「ロニーたち、無事に故郷に着いたかなあ・・」ってこと。



今でも思うんだ。
ロニー、元気してるか?って。

オレはスターにはなってないけど、今でも元気だぞ!!
それに未だに熱いぞ!!(笑)


ロニー、もう会えないかも知れないけど・・・


ありがとう!!!









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